お子様が3歳に近づくと、そろそろ考え始めるのが「七五三」のお祝いです。しかし、いざ準備を始めようとすると、昔ながらの「数え年」でお祝いするべきか、現在の主流である「満年齢」でお祝いするべきか、どっちが良いのか迷ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。
特に3歳は、成長の個人差が大きい時期でもあります。着物を着て長時間歩けるのか、お参りの最中におとなしくしていられるのかなど、年齢の数え方一つで当日の状況は大きく変わります。この記事では、それぞれの数え方の違いや選ぶポイントを詳しくご紹介します。
お子様にとって一生に一度の素敵な思い出にするために、ご家族にとって最適なタイミングを見極めるヒントにしてください。3歳までの子育てを頑張ってきたパパやママが、笑顔でお祝いの日を迎えられるよう、わかりやすく丁寧に解説していきます。
3歳の七五三を検討する際に、まず知っておきたいのが「数え年」と「満年齢」という2つの数え方です。昔からの習わしと現代のライフスタイルでは考え方が異なるため、まずはそれぞれの特徴を整理してみましょう。結論からお伝えすると、現在はどちらのタイミングでお祝いしても全く問題ありません。
「数え年」とは、生まれた日を「1歳」とし、その後はお正月(1月1日)を迎えるたびに1歳ずつ年を重ねる数え方です。つまり、12月に生まれた赤ちゃんは、翌月の1月1日には数え年で「2歳」になります。昔の日本では、この数え方が一般的でした。
一方の「満年齢」は、現在私たちが日常的に使っている数え方です。生まれた日を「0歳」とし、翌年の誕生日が来たら1歳年を重ねます。3歳の七五三を満年齢で祝う場合、実際にお子様が3歳の誕生日を迎えた後、もしくは3歳になる年の11月にお祝いをすることになります。
数え年で3歳のお祝いをする場合、満年齢ではまだ「1歳後半から2歳」という計算になります。そのため、数え年でお祝いする方が時期としては早くなります。この1年近い差が、当日のお子様の様子や準備に大きく影響してくるのです。
伝統を重んじる地域やご家庭では、今でも数え年で七五三を行うことがありますが、全国的には「満年齢」でお祝いするケースが増えています。その最大の理由は、お子様の「体格」と「精神的な落ち着き」にあります。3歳のお祝いは、特に体力面での差が出やすいからです。
数え年の3歳(満2歳)だと、まだおむつが外れていなかったり、イヤイヤ期の真っ最中だったりすることが珍しくありません。重い着物を着て、慣れない神社を歩き、静かにご祈祷を受けるのは、2歳のお子様にとって非常にハードルが高い挑戦となります。
満年齢(満3歳)になれば、言葉の理解が進み、意思疎通もスムーズになります。着物を「かっこいい」「かわいい」と喜んで着てくれる可能性も高まるでしょう。こうした実用的な理由から、現代では満年齢を選ぶ家庭が多くなっています。
七五三の時期を決める際、もう一つの重要な判断基準となるのが「兄弟姉妹との同時お祝い」です。例えば、上の子が5歳の男の子で、下の子が数え年で3歳の女の子という場合、一度にまとめてお祝いを済ませたいと考えるご家族は非常に多いです。
兄弟姉妹が一緒に着物を着て並ぶ姿は、家族にとってかけがえのないシャッターチャンスになります。また、神社への初穂料や食事会の手配、写真スタジオの予約なども一度で済むため、パパやママの負担を大幅に軽減できるというメリットもあります。
この場合、上の子は満年齢、下の子は数え年といったように、兄弟で数え方を混ぜて調整しても失礼にはあたりません。神様への感謝の気持ちが大切ですので、家族全員が揃って笑顔でお参りできるタイミングを最優先に考えて良いでしょう。
もし「どっちにすべきか決められない」という場合は、まず身近なご親戚や地域の方に相談してみることをおすすめします。地域によっては「この神社では数え年でお参りするのが一般的」という暗黙のルールや伝統が残っている場合があるからです。
特に、祖父母が伝統を大切にされている場合、事前に相談なしに決めてしまうと後でトラブルになる可能性もあります。「最近は満年齢が多いみたいだけど、うちの家系ではどうしていた?」と優しく聞いてみることで、スムーズに話が進むはずです。
最終的にはパパとママの判断になりますが、周囲の意見を参考にしつつ、最終的には「お子様が無理なく当日を楽しめるか」を軸に考えてみてください。どちらを選んでも、お子様を思う気持ちがあれば素晴らしい七五三になります。
【数え年と満年齢の早見表(例)】
●数え年で祝う場合:実年齢が2歳になる年にお祝い
●満年齢で祝う場合:実年齢が3歳になる年にお祝い
※早生まれ(1月〜4月1日生まれ)のお子様の場合は、同級生のお友達と合わせるためにあえて時期をずらすケースもよく見られます。
数え年と満年齢のどちらを選ぶかで、準備の内容や当日の大変さが変わります。それぞれのメリットとデメリットを比較することで、わが子に合った選択肢がより明確になるでしょう。ここでは、3歳というデリケートな時期特有の注意点に焦点を当てて解説します。
数え年でお祝いする最大のメリットは、2歳ならではの「あどけなさ」を残せることです。まだ赤ちゃんぽさが残る頬や、慣れない着物に身を包んでちょこちょこと歩く姿は、この時期にしか見られない特別な可愛らしさがあります。写真に残した時の「小ささ」は格別です。
しかし、注意点も少なくありません。満2歳前後の時期は、いわゆる「イヤイヤ期」のピークと重なることが多々あります。着物を着るのを拒否したり、神社で突然泣き出したりといったハプニングは日常茶飯事です。また、着物の重さに耐えきれず、すぐに脱ぎたがってしまうこともあります。
数え年で行う場合は、当日のスケジュールをかなりゆったり組む必要があります。お参りだけで済ませるのか、食事会までするのかを慎重に検討しましょう。お子様の機嫌を優先し、「完璧を目指さない」という心の余裕を持つことが、数え年でのお祝いを成功させる秘訣です。
満年齢でお祝いするメリットは、何と言っても「お子様の成長による安心感」です。3歳を過ぎると、多くの子供はお話が上手になり、自分の意思を伝えられるようになります。「今日はかっこいい格好をして神様にご挨拶に行くんだよ」という説明も理解しやすくなります。
体力もついてくるため、着物を着て30分程度のご祈祷を受けたり、神社の境内を歩いたりすることもスムーズに行えるようになります。おむつが外れている子も増えるため、着物を着た状態でのトイレの心配が減ることも、親にとっては非常に大きなメリットと言えるでしょう。
注意点としては、3歳のお祝いとしては少し「お兄さん・お姉さん」になりすぎていると感じる場合があるかもしれません。また、満年齢での参加者が多いため、11月のピーク時には神社や写真スタジオが非常に混雑します。早めの予約が必須となることを覚えておきましょう。
年齢の数字だけで決めるのではなく、お子様自身の成長スピードを観察して決めるのが最も現実的な方法です。例えば、体が大きめでしっかり歩ける子であれば、数え年(2歳)でも問題なく着物を着こなせることがあります。
逆に、小柄な子や、まだ歩き始めたばかりで足元が不安定な子の場合は、満年齢まで待った方が無難です。また、おむつ事情も重要です。3歳のお祝い着は意外と厚手で、おむつを替えるだけでも一苦労します。トイトレの進み具合も、どっちの年齢にするかの判断材料になります。
お子様の性格も考慮しましょう。人見知りが激しい子や、慣れない環境が苦手な子の場合は、1年待って精神的に落ち着いてからの方が、ニコニコ笑顔の写真を残せる確率が高まります。お子様の現在の様子を一番よく知っているパパとママが、主役の負担を考えてあげることが大切です。
早生まれのお子様を持つパパやママは、特に「どっちにするか」で悩むことが多いようです。早生まれの場合、数え年でお祝いしようとすると、満年齢ではまだ「1歳数ヶ月」という非常に早い時期になってしまうからです。この時期の1歳差は、成長において非常に大きな意味を持ちます。
多くの早生まれのご家庭では、周りの同学年の子たちと合わせてお祝いをする傾向があります。つまり、満年齢でお祝いするということです。そうすることで、幼稚園や保育園のお友達と七五三の話題で盛り上がることができ、本人も「自分のお祝いなんだ」という自覚を持ちやすくなります。
ただし、どうしても上の兄弟と一緒にしたい場合などは、あえて数え年(1歳後半)で挑戦するご家庭もあります。その場合は、衣装を軽いものにしたり、撮影とお参りを別日に分けたりと、お子様の体力を温存する工夫を凝らしているようです。
【判断の目安チェックリスト】
・一人でしっかりと歩けるか?
・着物(被布)を嫌がらずに着てくれそうか?
・30分程度、じっとしていられるか?
・おむつ外れの状況や、トイレの間隔はどうか?
・早生まれで、周囲のお友達と合わせたいか?
七五三の正式な日程は11月15日とされていますが、近年ではその前後の土日祝日にお参りするのが一般的です。数え年か満年齢かが決まったら、次は具体的なスケジュールを立てていきましょう。3歳児を連れての行事は予想以上に時間がかかるため、余裕を持った計画が成功の鍵となります。
一般的には、11月15日を中心とした10月中旬から11月下旬の間にお参りに行く家族が最も多いです。この時期は気候も穏やかで、お子様が着物を着ていても過ごしやすいのが特徴です。ただし、この時期の土日は神社が非常に混雑し、ご祈祷の待ち時間が長くなることも覚悟しなければなりません。
最近では、混雑を避けて9月や12月にお参りする「時期ずらし」を選ぶご家庭も増えています。特に3歳のお子様は、人混みに酔って疲れてしまいやすいため、あえてピークを外すのは賢い選択です。ただし、神社によっては七五三の受付期間が決まっている場合があるため、事前に確認しておきましょう。
また、雪の降る地域や寒さが厳しい場所では、11月を待たずにもっと早い時期にお祝いを済ませることもあります。ご家族の仕事の都合や、遠方に住む祖父母のスケジュール、そして何より地域の気候に合わせて柔軟に日程を決めるのがベストです。
3歳の七五三で特におすすめしたいのが、写真撮影とお参りを別の日に行う「分納(ぶんのう)」スタイルです。当日にお参りと撮影をすべて詰め込むと、お子様は慣れない着物に疲れ果て、撮影の頃には泣き顔になってしまうことがよくあるからです。
「前撮り(4月〜10月頃)」を行うと、フォトスタジオのキャンペーンでお得な料金設定になっていたり、衣装の種類が豊富だったりするメリットがあります。また、撮影時に一度着物を着ておくことで、本番のお参りへの「リハーサル」にもなり、お子様の自信に繋がります。
逆に、お参りを済ませた後の冬の時期に行う「後撮り(12月〜2月頃)」も静かで落ち着いて撮影できるため人気です。どちらにしても、3歳のお子様の集中力は長く持ちません。撮影日は「可愛い写真を撮ること」だけに専念できる環境を作ってあげましょう。
七五三の準備は、早いご家庭では半年前から始まります。特に人気のフォトスタジオや神社の近隣にある着付け・ヘアセットの美容院は、秋の土日から順に予約が埋まっていきます。まずは以下の項目をリストアップし、優先順位を決めて動き出しましょう。
まず決めるべきは「お参りの日程」と「写真撮影の日程」です。次に、衣装をレンタルするのか購入するのかを決めます。レンタルを希望する場合は、人気のデザインから先に予約が入ってしまうため、早めにフィッティング(試着)へ行くことをおすすめします。
お参り後の食事会を予定している場合は、レストランや料亭の予約も忘れてはいけません。3歳児がいることを伝え、座敷や個室があるお店を選ぶとパパやママもゆっくり食事が楽しめます。また、神社によってはご祈祷に事前予約が必要な場合もあるので、電話やWEBサイトで確認しておくと当日スムーズです。
【七五三の予約優先順位】
1. フォトスタジオの撮影日(前撮りならお早めに)
2. 神社のお参り日(大安などの吉日は特に混みます)
3. 衣装のレンタル予約(サイズ確認も忘れずに)
4. 食事会のお店予約(個室の有無を確認)
当日の朝は、余裕を持って起床しましょう。3歳のお子様は当日の雰囲気を察して甘えん坊になったり、準備を嫌がったりすることもあります。着付けとヘアセットには、お子様の場合30分〜1時間程度を見込んでおきましょう。無理に完璧に整えようとせず、お子様が機嫌よく過ごせる程度に留めるのがコツです。
神社に到着してからの滞在時間は、移動も含めて1時間半から2時間程度が目安です。ご祈祷自体の時間は20分〜30分程度ですが、受付や待ち時間が発生します。その間に境内で家族写真を撮る時間も含めると、これくらいの時間はあっという間に過ぎてしまいます。
お参りが終わったら、なるべく早めに着物を脱がせてあげるスケジュールにしましょう。食事会の会場に到着する前に普段着に着替えさせてあげると、お子様もリラックスして食事ができます。3歳児にとって「着物を着ていられる限界」は、2〜3時間が一般的だと考えておきましょう。
3歳の七五三ならではの楽しみといえば、やはり可愛らしい衣装選びです。しかし、見た目だけで選んでしまうと、当日お子様が苦しがったり動きにくかったりして、せっかくの行事が台無しになってしまうこともあります。3歳という年齢に配慮した、最適な衣装と持ち物について見ていきましょう。
3歳の女の子(最近では男の子も)が着る七五三の衣装で、最も一般的なのが「被布(ひふ)」と呼ばれるスタイルです。これは着物の上に袖のないベストのような上着を重ねるもので、3歳ならではの丸みのあるシルエットが強調され、非常に愛らしい印象になります。
被布が3歳のお祝いに選ばれる理由は、見た目だけではありません。帯を締めないため、お腹周りが苦しくならず、小さなお子様でも長時間着ていられるという実用的なメリットがあります。また、着崩れもしにくいため、活発に動き回る3歳児にはぴったりの衣装なのです。
伝統的な帯を締めるスタイルは、体がしっかりしてくる7歳の七五三まで取っておく楽しみとして、3歳の時はお子様の負担が少ない被布スタイルを強くおすすめします。色や柄も豊富で、最近ではモダンな北欧風デザインやパステルカラーの被布も人気を集めています。
衣装を準備する方法として、「レンタル」と「購入」のどっちが良いか迷われる方も多いでしょう。レンタルのメリットは、最新のデザインや高級な素材の着物を比較的安価に楽しめる点です。また、着付けに必要な小物が一式揃っており、使用後のクリーニングや保管の手間がかからないのも魅力です。
一方で、最近ではネット通販などで手頃な価格の「被布セット」を購入する方も増えています。購入のメリットは、撮影とお参りで別日に何度でも着られること、そして妹や弟がいる場合は使い回せることです。自分のものという安心感から、事前にお家で着る練習ができるのも大きな強みです。
レンタル料の相場は1万円〜3万円程度、購入の場合は1万円前後から本格的な数万円のものまで幅広いです。写真をたくさん撮りたいか、手間を省きたいかなど、ご家庭の優先順位に合わせて選びましょう。最近では、フォトスタジオの撮影プランに無料レンタルが含まれているケースも多いので、まずはスタジオのプランを確認するのが賢明です。
3歳の七五三は、いわば「ハプニングとの戦い」です。慣れない着物、草履、そして神社の独特な雰囲気に、どんなに良い子でもぐずってしまう瞬間があります。そんな時にパパやママを助けてくれる「救済アイテム」をカバンに忍ばせておきましょう。
まず必須なのが「履き慣れた靴」です。草履は歩きにくく、すぐに足が痛くなってしまいます。撮影の時だけ草履を履き、移動中は履き慣れたスニーカーにするだけで、お子様の機嫌は劇的に良くなります。また、着物を汚さない一口サイズのお菓子(ラムネやゼリー)も強力な味方になります。
さらに、ストロー付きの水筒も忘れないでください。コップだと着物を汚すリスクがありますが、ストローなら最小限に抑えられます。その他、大好きなキャラクターの小さなぬいぐるみや、動画を見せられるスマホの予備バッテリーなど、お子様の気を逸らすためのツールは多めに用意しておきましょう。
主役はお子様ですが、パパやママの服装も大切です。基本的には、主役であるお子様の格に合わせたスタイルを選びます。お子様が着物の場合、ママは訪問着や付け下げといった和装も素敵ですが、動き回る3歳児をサポートすることを考えると、上品なスーツやワンピースの方が機能的で好まれる傾向にあります。
パパはダークスーツを選べば間違いありません。派手すぎるネクタイやカジュアルすぎる服装は避け、神社の神聖な雰囲気に馴染む清潔感のある装いを心がけましょう。また、当日はビデオカメラやスマホで撮影を担当することが多いため、動きやすさも考慮した靴選びが重要です。
家族写真として残るため、全体の色のトーンを合わせると統一感が出て綺麗に見えます。例えば、お子様が赤系の着物なら、ママは淡いピンクやベージュ系のスーツにするなど、主張しすぎない色合いを選ぶのがポイントです。家族全員が並んだ時に、お子様が一番引き立つようなコーディネートを意識してみてください。
【あると助かる!3歳七五三の持ち物リスト】
・履き慣れたスニーカー(移動用)
・洗濯バサミ(食事やトイレの時に着物を留める用)
・汚れないおやつ(ラムネ、キャンディなど)
・ストロー付きの水筒(着物を汚さないために)
・ウェットティッシュ(手の汚れや着物の応急処置に)
・ばんそうこう(靴擦れ対策に)
七五三は単なる記念撮影の日ではなく、これまでの無事な成長を神様に感謝し、これからの健康を祈る大切な儀式です。初めて神社でご祈祷を受けるパパやママも多いはず。ここでは、恥をかかないための基本的な参拝マナーや、意外と知らない初穂料(はつほりょう)のルールについて解説します。
ご祈祷(お祓い)をしてもらう際、神社に納める謝礼のことを「初穂料」と呼びます。3歳の七五三での相場は、一般的に5,000円から10,000円程度です。神社によっては「5,000円からお気持ちで」と金額が決まっている場合もあるため、事前にWEBサイトで確認するか、電話で聞いておくと安心です。
初穂料は、紅白の「蝶結び」のし袋(水引が何度も結び直せるタイプ)に入れて用意します。表書きの上段には「御初穂料」、下段にはお子様のフルネームを記載します。この際、名前の読み方が難しい場合は横に小さくふりがなを振っておくと、神主さんがご祈祷中に名前を読み上げる時にスムーズです。
中袋(封筒)がある場合は、表面に金額、裏面に住所と氏名を書きます。金額は「金 伍阡圓(五千円)」や「金 壱萬圓(一万円)」のように大字(旧字体)で書くのが正式なマナーですが、最近では普通の数字で書くことも容認されています。新札を用意しておくと、より丁寧な印象になります。
神社に到着したら、まず「手水舎(てみずや)」で手と口を清めましょう。これも立派な儀式の一部です。3歳のお子様にはパパやママが手伝ってあげて、「神様にご挨拶する準備だよ」と教えてあげてください。その後、本殿の前で「二礼二拍手一礼」の作法でお参りします。
ご祈祷を受ける際は、社務所(受付)で用意した初穂料を渡します。ご祈祷中は静かに座っているのが理想ですが、3歳児にとって静寂な空間は落ち着かないものです。もしお子様が騒ぎそうになったら、優しくなだめてあげましょう。神職の方々も子供のお祝いであることは重々承知しているので、神経質になりすぎなくても大丈夫です。
稀に「玉串料(たまぐしりょう)」という言葉を耳にすることもありますが、七五三のお祝いにおいては初穂料と同じ意味で使って差し支えありません。玉串とは神前に捧げる榊(さかき)の枝のことで、現在ではその代わりに現金を納めるスタイルが一般的になっています。
ご祈祷を受ける本殿は神聖な場所です。そのため、あまりにカジュアルすぎる服装や、露出の多い服装はマナー違反とみなされます。夏場のサンダルや短パンなどは避け、フォーマルな装いを意識しましょう。パパもママも「神様への敬意」を形にすることが大切です。
また、ご祈祷中の写真撮影や動画撮影は禁止されている神社が多いです。厳かな雰囲気の中、神聖な儀式が行われるため、撮影は境内の許可された場所だけで行うようにしましょう。ご祈祷中にスマホの音が鳴らないよう、マナーモードに設定しておくのも最低限のルールです。
冬場の防寒対策も忘れずに行いましょう。神社の中は板張りで足元が冷えることが多いです。お子様には着物の下にレギンスを履かせたり、大人も厚手の靴下やインナーを準備したりしておくと、寒さに震えることなく落ち着いて参拝できます。3歳児は寒さを感じるとすぐに機嫌が悪くなるため、事前の準備が重要です。
せっかくの七五三ですから、素敵な写真を残したいですよね。神社での撮影では、光の向きを意識しましょう。午前中や午後の早い時間の柔らかい光の中で撮ると、肌のトーンが綺麗に映ります。本殿を背景にするのは定番ですが、大きな木の木漏れ日や、朱色の鳥居なども3歳の小さな体を引き立ててくれます。
3歳児の撮影で一番難しいのは「カメラ目線」です。無理に「こっち向いて!笑って!」と強制すると、逆に顔がこわばってしまいます。パパがカメラを持ち、ママがお子様と遊びながら自然な表情を引き出すなど、チームプレイで挑みましょう。泣き顔や、千歳飴を必死に持っている姿も、後で見返せば良い思い出になります。
また、お子様の目線まで腰を下ろして撮る「ローアングル」もおすすめです。大人から見た高い視点だけでなく、3歳のお子様と同じ高さの景色を写真に収めることで、その時の成長の様子がよりリアルに伝わる一枚になります。背景に他の方が写り込まないよう、少し場所をずらすなどの配慮も忘れずに行いましょう。
| 項目 | 内容・ポイント |
|---|---|
| 初穂料 | 5,000円〜10,000円程度(のし袋に用意) |
| 参拝作法 | 二礼二拍手一礼(手水舎で清めてから) |
| 服装(親) | スーツや落ち着いたワンピースなど |
| 撮影 | ご祈祷中は原則禁止(境内での撮影はOK) |

3歳の七五三をお祝いするにあたって、「数え年」と「満年齢」のどっちにするかという悩みは、多くのパパやママが通る道です。古くからの伝統に従うなら数え年ですが、現代ではお子様の身体的な成長や機嫌、そして家族のスケジュールを考慮して満年齢を選ぶのが一般的となっています。
大切なのは、周囲の目や形式にとらわれすぎず、「お子様が笑顔でその日を過ごせるか」という視点で決めることです。2歳ならではの幼い可愛さを残したいなら数え年、お話が理解できてしっかり歩ける時期にお祝いしたいなら満年齢といったように、お子様の個性に合わせて選んであげてください。
もし迷ってしまったら、写真撮影だけを早い時期に行い、お参りは成長を待ってからにするという柔軟な方法もあります。衣装の準備や神社のマナー、当日の持ち物など、事前の備えをしっかりしておくことで、当日のトラブルを最小限に抑えることができるでしょう。
七五三は、パパやママにとっても「ここまで無事に育ててきた」という一つの大きな節目です。お子様が着る初めての被布姿、家族みんなで囲む食卓、そんな一つひとつの瞬間が素晴らしい宝物になります。ご家族にとって最も心地よく、心に残る形での七五三を迎えられるよう応援しています。